足利尊氏《あしかがたかうじ》が京都(室町)に幕府を開き、のち戦国時代へ向かう流れをふくむ時代を室町時代という(1336〜1573)。
成立と南北朝
後醍醐天皇の建武の新政《けんむのしんせい》は武士の土地不満でゆれ、尊氏が離れて幕府を作りました。朝廷は南朝と北朝に分かれ(南北朝時代)、約60年後に合一。守護《しゅご》が軍事・警察に加え年貢もにぎる「守護大名」として力を強めました。
応仁《おうにん》の乱と戦国へ
将軍あとつぎ争いと有力守護の対立で応仁の乱(1467)が11年続き、京都は荒廃。中央の命令は届きにくくなり、地方では実力で土地をおさめる戦国大名が成長。家臣団を分国法《ぶんこくほう》(独自きまり)でまとめ、下剋上《げこくじょう》(身分の低い者が上をたおす)もおきました。
経済と社会
二毛作がさらに広まり、刈敷《かりしき》や草木灰で土を肥やす工夫。綿や茶・漆・紙など商品作物、牛馬・港を使った広域取引。
座や問屋、土倉《どそう》・酒屋など金融業が発展し、明銭《みんせん》が大量に流通。
村では寄合《よりあい》で自治し、年貢減免を求める一揆《いっき》(正長・加賀など)が起こりました。
商人・職人が集まる自治都市(堺・博多)や港町も繁栄。
文化
禅の影響と公家文化がまざり国際色を持つ「北山文化」(金閣)、「東山文化」(銀閣)が花開く。
書院造《しょいんづくり》住宅、庭園、茶の湯(村田珠光→千利休へ続く)、花道、生け花。
能《のう》(観阿弥・世阿弥)、狂言《きょうげん》、連歌《れんが》。
水墨画(雪舟)、和様と唐様の融合。
勘合貿易《かんごうぼうえき》(日明貿易)で絹・銅銭・陶磁器、こちらからは刀剣や銅など。
宗教
浄土・禅・日蓮・時宗など多様。法華一揆や一向一揆(浄土真宗)など、信仰が地域のまとまりや武力行動の力にもなりました。
人々
農民は年貢上昇に対し団結。一揆は要求を文書にし、武器や徳政《とくせい》(借金帳消し)を求める。町では商工業者が自治を守り独自のルールを作りました。
まとめ
- 建武の新政失敗と南北朝の分裂
- 守護大名が台頭し中央弱体化
- 応仁の乱で全国戦国化と下剋上
- 二毛作・商品作物・銭流通で経済活発
- 北山→東山文化、能・茶・書院造が整う
→ 戦国大名間の統一争いが安土桃山時代へ。